転機 その２ - 2015.01.28 Wed

前回からの続きデス

思い切りましたよ
Choleでお買い物ってセレブもいいところですもの

なにせ貧乏学生です
バイト3つ掛け持ちです
寝る暇ありませんから
なんなら学校で寝てるって本末転倒も甚だしいですけどね

でもね、クロエのお洋服を思いっきり観察したいのですよ

鑑識？っつーぐらいね
こうね、じぃーーーっくり見たいわけですよ！

そして、エレガントな女性に変身したいのです　　


ってことで、（威圧感たっぷりの）店舗の前に立ち止まりました
もちろん予想通り、中の店員さんと目が合っても「いらっしゃいませ」の声は掛かりません

（むしろ、その方が助かるけど・・・）

肩に掛けたカバンの取っ手をぎゅっと握りしめて
私の事は空気だと思ってくださいっ！っていうオーラを出しつつ、店内を一回り

そして、そこで私は再び思い知ったのです。

私が着られる服が一枚もない・・・

それは、洋服のサイズでも値段でもなく

今の自分がコレを着てもちっとも綺麗に見えないだろうと

あ、刈り上げてるからとかそう言うことじゃなくて・・・

そう、問題は私自身にあるのだと気がついてしまったのです

それは、ほんの１ミリにも満たない体の表面の『見た目』ではなく
ずっと奥深くの内面に関わる大切なものたち

今の自分はコレを着るのに相応しくないのだとと痛感しました

こうして私の野望は、入店してわずか８分で完全に敗北という結果に終わったのでした
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